大判例

20世紀の現憲法下の裁判例を掲載しています。

横浜家庭裁判所 昭和35年(家イ)803号 審判 1960年10月14日

本籍 鹿児島県 住所 横浜市

申立人 肥田美子(仮名)

国籍 アメリカ合衆国 住所 申立人に同じ

相手方 ジョージ・M・マーシャル(仮名)

主文

申立人(肥田美子)と相手方(ジヨージ・M・マーシヤル)の両名が、昭和三五年八月二九日横浜市中区長に対する届出によりなした婚姻は、これを取消す。

理由

本件調停委員会の調停において、当事者間に、申立人は、昭和三五年(西暦一九六〇年)八月二九日日本国横浜市中区長受附の婚姻届出によつて相手方アメリカ合衆国ジヨージ・M・マーシヤルと婚姻したが、同人は、申立人の養母アメリカ合衆国人ジヨイス・マリー・ペツク(申立人の戸籍簿には、単にジヨイスマリーと記載)の実母ジエニハー・R・マーシヤルの夫(申立人養母の継父)であるから、申立人と相手方との婚姻は、民法第七三五条の規定に違反したものであつて取消されるべきものであるとの合意が成立し、且つその原因について争がないので当裁判所は、事実を調査した上、調停委員会の意見を聴き、主文のとおり合意に相当する審判をする。

(家事審判官 菊沢保節)

自由と民主主義を守るため、ウクライナ軍に支援を!
©大判例